2025/05/11 17:52

いらっしゃいませ。農園晴晴shopブログ、園主の齊藤です。

今年の春はずっと晴晴とした空が少ないなーと感じています。今日はサツマイモの植え付けを予定していましたが、雨で低温のため延期にしちゃいました。まだストーブつけてますからね。あさってからは気温があがるみたいで期待しています。

ハーブティーに新商品です。「折折ブレンド」。くろもじをベースにしながら、四季折折に恵まれる天然の和ハーブや、畑のハーブを加えていきます。まずは、春に採取したくろもじの葉をメーンにつくりました。

くろもじは、柑橘と華やぎのアロマが特徴ですが、春の茶葉はふんわり和らいで香ります。萌え初めの木の葉と山桜の様様なパステルカラーがにじむ、白神山ろくの五月の景色をよく表現しているなあと思います。

カモミールとラベンダーは自社栽培の茶葉を使いました。カモミールは八峰町の生産者仲間から仕入れたり、ラベンダーは輸入品を使ったりしていますが、自社農園で栽培した茶葉を商品に使うのは、実は初めてだと思います。香りも濃くて上質な茶葉で、けっこう自慢できます。

カモミールやラベンダーは、ハーブティーの代表的な茶葉ですよね。「なんだ、晴晴、農園のくせに作ってないのかよ」とツッコミ多数です。いやいや、作ってますよ。作ってますけど、商品にドサーっとブレンドできるほどは作ってません。作る時間ありません。育てても収穫する時間ありません。というのが言い訳でして。

山野から採ってくる和ハーブが晴晴の得意技。畑のハーブは、生産者仲間など専門的に作っている方方に無理を言って提供してもらってるんですよね。

でも、やっぱ自分たちで育てたハーブも積極的に使っていきたいよねーということで、今年から自社の畑のハーブも適時、ブレンドに採用していくことにしました。「採れた分」と限定的にはなりますが、折折の自然が恵んでくれた茶葉を大事に使うって姿勢がだいじなんだよね。ということです。

そして、まだまだ茶葉として使いたい和ハーブがいっぱいあるんです。スギナ、松の葉、葛の花、和はっか・・・。そういったハーブも積極的に製茶してブレンドしていこうと思っています。

味わいは、くろもじがベースとなり、大きくぶれることはないと思います。が、茶葉を増やせば増やすほど、味わいはまろやかに、そして奥深く、茶の温度帯によって様様なアロマの表情が生まれます。その厚みを楽しむことができるお茶に育てていきたいなと思っています。

このお茶は、大きくてごついガラスの壺で保管しています。そこに、新しい茶葉をどんどん加えていくのも特徴です。注ぎ足しでつくる秘伝のタレみたいな感覚っすね。衛生面は気をつけないとね、プロとして。

晴晴がハーブティーのテーマにしている「やさしさをとりもどす」「ほどく」「むすぶ」「いつくしみ」がいっぱいこもったお茶を、このブレンド壺の中からご提供していきます。