2025/02/03 18:52

いらっしゃいませ。農園晴晴shopブログ、園主の齊藤です。

きょうは久久に、にんにくの皮むきをしましたー!昨年は取れ高が少なかったので、貯蔵も限定的で、出荷を少しさぼってましたが、そろそろガンガンいきますよお。直売所にもちゃんと置くようにしますので、みなさんよろしく。




晴晴のにんにくは、やっぱり農薬を使わずに育てています。

にんにくは一般的にはけっこう使うんですよ農薬。植え付け前の土壌に害虫や病害菌を殺しちゃう薬を注入。種いもを農薬プールにどぶ漬け。植え付けたらすぐに除草剤を水に溶かして土の表面をぬらす。雪消え後の4月初旬から収穫前の6月頭まで10日おきに葉っぱに農薬をかける。畝の間や株もとにも除草剤を最大3回かける・・・。いわゆる農薬漬けですね。

こういう一般的な農法を、業界では「慣行農法」って言ったりします。慣行農法っていったら、なんか昔ながらのお百姓様の清貧なやりかたみたいに思う人もいます。が、違います。要するに農薬マックス農法という意味です。

晴晴は、実は、農薬を否定していません。園主自身も、いくつかの農業法人で勤務した経験から、安全基準を守って使っていれば、農薬マックス農法でも、作る人としても食べる人としても身体に不調を感じることはなかったからです。使う人は使えばぁってところです。

でも、野菜を売りに営業しに行ったり、対面販売していると、この農薬のアレルギーに困っている人がいることも知りました。

そして、農業法人で耕作現場をマネジメントするようになり、栽培計画をたてたり、実績を分析するようになると、農薬がどんどん効かなくなっていくことを肌で感じたんです。虫や菌が、農薬に耐性を持つからなんですね、きっと。

だから、種類を変えながら農薬をこまめにまく「ローテーョン防除」をやる。または、一発逆転、土壌の菌を有用菌も含めて一掃する農薬を土に注入する、なんてこともするんです。こうして2~3年もするとわかります。「土がぶっこわれていく」って。

そういう慣行農法で育った野菜って、おいしくないです。滋味が失われてる、上っ面だけの味っていうのが、わかります。耕作者として情けなくなります。自分で農園を経営するときは、ぜったい、こんなやり方はしません。と誓ったあの日日を思い出します。

というわけで、意地を張って、農薬に頼らない仕事をやるようになりました。昨シーズンは、それまで減農薬にしていた加工用大根も、農薬ほぼ無しで成功しました。運がよかったというのもありますが、これを定着させていきたい。

大根などの場合はどうしても、購入した種子に農薬がコーティングされているとか、避けにくい問題もあるんですけどね。なるべく、「お客さんと農薬を遠ざける」「収穫物に農薬の影響を限りなくゼロにする」という方針でやっています。

とはいえ、手で害虫を一匹ずつ捕って・・・という涙ぐましい行いをしているわけでもありません。当園はわりとズボラ戦法を採用します。余計な虫や病気が付かないような、もしくわ、被害が最小限となるようなしかけを施しています。そんなに作業スタッフたちが苦労しているわけでもないんですね。

秋田で、めんどくさがって仕事しない人を「からっぽやみ」といいます。「空骨病」が語源だという説をきいたことがあります。当園がめざすのは「からっぽやみ農法」です。無理なくのんびりとやって最大限のものを採る。そして畑に立てば気分が晴晴する。そんな畑から、滋味の深い野菜たちを送り出したいと思って励んでいます。

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お知らせ

立春ハーブティーは、WEBshopでの販売は明日までとなります。季節の変わり目を意識したブレンドをご利用ください!





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