2025/01/22 20:06
いらっしゃいませ。農園晴晴shopブログ、園主の齊藤です。秋田の言葉にこういうのがあります。「きゃどぽんぽんじい」。訳すと「道路がポカポカして乾いている」です。
【きゃど=街道】
【ぽんぽん=ポカポカして乾いている】
【じ=ありさま、様子】
秋田県の南部の豪雪地帯の方言です。雪国の屋外で最も積雪が少ないのは、アスファルトの幹線道路です。強い日差しが注ぐと、雪原のなかでアスファルトの道路部分だけ溶けて、路面が乾いてきます。すると、なんだか足元が落ち着くというか、ぬくもりを感じるというか、ホッとするひとときなんですよね。秋田の中でも比較的雪が深い県南の人にとってはなおさらそのホッとする感が高いんじゃないかな。きょうはそんな「ぽんぽんじ」日でした。
春の気配を感じると、あせってくることがあります。いぶりがっこやたくあんの蔵出し作業は寒いうちに終わらせなきゃならないからです。温度があがると発酵が進んで、酸味がでてきちゃったりするんですね。だから寒さのうちにパック詰め作業を終わらせたい。このごろは、ハーブティーのご注文をたくさんいただいているので、漬物の方は園主がかかりっきりで仕事をしています。この時期に農業界で多い研修とか新春懇談会とか展示会出展とか飲み会とか、ほとんど出席できずにいます。あー遊びにいきてーよー。
樽から上げたいぶりがっこは、まず、ぬかを洗い流して、商品の規格の長さに切ります(↓写真)
切った後はすぐにパック詰めせずに、一晩、冷暗所で保管します。「ガス抜き」と業界では言っています。切ってからすぐにパックすると、真空包装したあとにガスが出てすぐに膨らんできちゃうんですね。「そのガスって何のガスなの?」とエビデンス聞かれても実はよくわかりません。ガスはガス(笑)がっこの状態を一晩安定させてから袋詰めを行うと、長持ちする。ってことにしています。
農園晴晴の規格は、今年は130g程度を狙って切っています。皿にもってちょっと多いぐらいのボリューム感です。よく、長い一本物のいぶりがっこも見ますが、「全部食べる前に冷蔵庫の中でひからびちゃう」という、お客さんの声を聴いて、1度か2度で食べきれるようなサイズに切っています。スライスしたいぶりがっこも各地で人気商品として売られていますね。でも、スライスしてからパックすると、食感がちょっと劣る気がしています。切りたてを食べたほうが絶対においしい。というのが持論でして、スライス商品は作らず、お客さんにご面倒をおかけしているところですm(__)m
さて、明日も漬物仕事がんばろっと。
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